ビジネスを継続して進める経営者は、ビジネスに勝ち残らなければなりません。ビジネスの競争に勝つ基本は、「良い商品を、安くつくって、沢山売る」事だと言われます。
 @良い商品(サービス)であること
 A安くつくること
 B沢山販売すること
の三要素は、三位一体にすべてが必要となります。
そこでブライダルビジネスにおいて経営基盤の強化方法を具体的に観ていきます。



 先ず、自社の商品(サービス)が、業界全体のレベルから観てどの位の位置にあるかを正確に判断をする事から始めます。それも顧客の視点に立って、顧客に接点のある全ての商品(サービス)をひとつづつ見極めランクづけをします。もし自社商品(サービス)に不満足な点があれば、早急に商品の改善を計らなければなりません。
少なくとも自社商品(サービス)のグレードを、競合他社に勝ち得るレベルにしなければなりません。



 商品の改善と併行してコストも見直す必要があります。良い商品が出来ても、販売価格が高くなっては競争に勝てません。競争できる範囲に価格を抑えなければなりません。
安くつくるためには、概念・発想を替えての思い切った取捨選択とリストラが必要です。「安くつくること=コストダウン」が極めて厳しいバックグランドになっています。
販売する商品の特色を絞ることも考慮に入れるべきでしょう。



 単純に表現すれば、<利益>=<売上>―<コスト>です。
ブライダルビジネスでは、コストの中に固定費用が大きなウエイトを占めますから、一定の売上がなければ、利益はマイナスになります。一定の売上を超えてはじめて、利益がうまれます。その一定の売上が確保できなければ、ビジネスの存続は、不可能となります。
  一定の売上を超える目標を設定し、目標を常にクリアーできる企業が、勝者です。


<売上高>=<挙式組数>×<販売価格>です。
挙式組数は,新規参入施設の増加、挙式スタイルの多様化によって、押し並べて減少傾向です。 挙式組数が減っても、販売価格を上げられれば、(またその逆の場合でも)、一定の売上が確保できます。

 しかし、販売価格は、サバイバルのマーケット事情には逆らえません。 販売価格が一定であれば、挙式客数の増減がそのまま、売上の増減となります。
即ち、一定の売上を確保することであり、一定の売上を超える目標とは、一定以上の挙式組数を、獲得する目標です。絶対的に、挙式組数が減少傾向にあるバックグランド内で、常に一定以上の挙式組数を獲得するためには、通常の集客システム以外にも、新たな集客プログラムを創造する必要があります。

ブライダルフェア・日々の営業活動・広告宣伝・互助会システム・エージェント対応等、通常の集客システムはどのライバル他社にもあります。
 したがって、通常の集客システムでは、力をゆるめることなく今まで通りに継続しなければなりません。おこたれば、負けてしまいます。しかしこの通常システムは、どのライバル他社にもある訳ですから、それだけでは当然足りません。

 しかも減少傾向のバックグランドにおいて、通常の集客システムだけでは、挙式組数の自然目減り減少は避けられないことになり、一定の挙式組数の獲得すらが困難となってしまいます。

 そこで通常の集客システムとは別に、新たな集客プログラムが必要となる訳です。有効な集客プログラムが、新たに開発出来てはじめて、そのプログラムから生まれる挙式組数が自然減少による不足分を補い、常に一定以上の挙式組数の獲得を可能に出来ることになります。ライバル他社にない集客プログラムをもてるか否かで勝敗がきまります。

 つまり販売力を強化することができれば当然沢山売れることになります。より強い販売力をもてた企業が勝者となり得ます。販売力の強化には、新たな集客プログラムの構築が最も近道と思われます。

 新たな集客プログラムの開発は、決して安易ではありません。しかしその開発の成否は、そのままビジネスの明暗を別けることになります。困難な道であっても今こそ許される限りの余力・経営資源(ひと・もの・金・情報)を、新たな集客プログラムの開発・構築に注ぐべき時であると信じます。
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ステージA」では、「自社商品の客観的採点」について考察します。














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